ツイッターに流した宣伝文転載「聞き書き曲馬団」
時は明治の初め頃――今は無き小さな山村に〈曲馬団〉がやって来た。
〈めんないさん〉――その名をを聞きつけた子供が、こっそり盗み見たものは――
〈めんないさん〉をどうしても見たくてたまらない子供は、そっと家を抜け出した。夜に紛れ、小屋の隙間から覗いた光景は――
ゆっくりと皆に見せつけるように目隠しを取った娘は、今度こそ、花の顔容(かんばせ)を男衆の前に晒した――
村の鼻摘み者〈伊三〉の狼藉を皮切りに、男衆が〈めんないさん〉の元に雪崩れ込む――
【完結】何十年もの昔、幼い〈わたし〉の脳裏に焼き付けられてしまった、あのきらきらとした――