インターミッション⓷ ラスト 15/*。善悪を知る樹ノ実。
獲得されたのは善悪に対する認知の力。
『善悪を知るものとなった』。
ここでの意味は「客観的な意味での善と悪」であって、
主観的なものではないとボクは思いたい。
むしろ認知を[行う/なされる]視座が完全に独立した、
個人のものとして備わったことに問題はあったのだ。
この眼差しはあらゆるものを対象化することができる。
観念としての思考をめぐらせる”私”を(世界から)切り離して…。
基本は比較/対照。
(アダムとイブがお互いの違い/様子に気付いたことからも、こう考えられる。)
否、その前に、自分が裸であることに、先に、気付くのだ...。
(自分の肉体さえ対象化し、認知を働かせていたこの主体が獲得物なのだ...)
そして要素分解/機能分析/再構築といった能力が継時的に加わる/発達する。
科学的なアプローチと論理性による観念化と言ってもいい。
(数式をもってなのか言語をもってなのかの違いしかないかも。)
しかし『全体から切り取られた』ホン僅かな部分に対しての理解にしかならない。
やがては多くをカバーできるだろうけど知力の発達/練磨に時間がかかる。
否、先に寿命がきてしまう…。
世俗ではこれは「知恵の実」とされている。
あながち間違いではないと思うのだが、誤解を呼びそう。
せめて「マインド(観念化能力)の実」とした方が良さそうな…。
この観念化はとんでもない悪を呼び込んでいってしまうのだ。
自己欺瞞による転倒/倒錯/嘘によって…。
多分原因は我が世を我が手によってを夢想したから。
客観的な意味における『善』への理解力は、
分厚く硬い鎧/覆い(人格)によって封じられてしまう…。
〈続く〉
観念化による、もとい言葉による、人心支配にはおそるべ効果がある。
多分、魔術的な強制力があるのだろう。
言霊とも呼ばれている。
その最たるものが『決まり』『掟』『ルール』『法律』だ。
これとの関わりで最強なのがユダヤ人。
(彼らからすればトーラーといった方が当たりがいいかもネ。)
更には、使い手としてその効力に最も確信的でもある。
神の価値たるを
転倒させる倒錯させる方向に人類が向かうべく、促進している霊的勢力がいる。
(それが最上の目的で、もう唯一の存在理由なのかも。)
これらが、先鋭的なるタイプには憑く…。