日々ログ

インターミッション⓷ ラスト 13/*。

伝説と歴史を区分するのがアブラハムの登場になる。


彼は神から啓示を受けた。これはBC2166年の出来事である。


『あなたは、

 あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。

 そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、

 あなたの名を大いなるものとしよう。』


一人立ちして見知らぬ土地に移り住みなさいって。
嫌だったろうね、不安だったろうね、寂しかったろうね。
行ってみれば最初は何にもなくて苦難しか待っていなかっただろうに…。

ある意味で最初の、そして、やがて定番の【試練】である。

*ヘブライ、この語の意味するところは「横断する/渡り歩くもの」であるらしい。

イスラエルの再建国、建国宣言が1948年。

合計4114年という途方もない時の流れが横たわっている。


この期間にかの民族が味わった苦難の歴史は特異である。


不思議なのは記録がしっかりと残されていること。

個人として、家族として、民族グループとして余りにも過酷な喪失感を味合わされている。

さて、人間が厳しい環境におかれるとどうなるのか?。


それも先行きが全く見えぬまでの長期間で。


皆がみんな信仰を支えとして健全であれるかというとそうでもあるまい。

事実、モーゼに率いられて荒野を彷徨った人々は文句ばっかり言ってた。

むしろ奴隷の身分であろうが、平穏に暮らせるエジプトに帰りたかった。

実際居られる真に畏怖すべき神より、

黄金で作った子牛を拝む方に走ってしまったではないか!。


*つまりは偶像崇拝にいとも安く傾くのが人間の性なのだ。


人間の弱さ、愚かさ、浅はかさを見事に彼らは備えていた。

もう一度問おう、


こうした人間達が、厳しく過酷な環境におかれ続けたならどうなるであろうか?。


それも、いく代も、いく代も、いく代も…。

〈続く〉

2019/09/16 11:22

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