創作論

「面白さ」は予測を裏切って期待を充足させた時に出現するのは確かだと思う。
ただもっと瞬発的な面白さ……というか「快感」が存在する。直接的な快楽のことである。
例として一番にあげるなら「ポルノ」。エロ描写はそれだけで興味を引く。
他にもそれらの快感はある。上記にあげた「物語としての面白さ」も「快感情」の一つであると定義できるかもしれない。
「笑い」これはスキーマのズレ、常識からのズレが発生させる快感情の一つだ。
「承認欲求」。なろう小説界隈では言わずとしれた快感情の一つで、作中の人物を肯定することで読者に快感を与える。この場合の「作中の人物」は、主人公とまでは言わないが読者が感情移入できる人物でなくてはならない。
「知識欲」知的好奇心を満たすような事柄は、読者に快感を与える。うんちくが語られる面白さ。一般人の知らない知識や経験を持った人が語る内容が面白いのはこれが原因だろう。

これらの快感情を手を変え品を変え、常に振り撒くことを意識する。
眠くならない常に面白い、読者の興味を引き続ける物語はそうやって作ることができる。
そうして最上のカタルシス、「面白さ」を味わわせたいと考える。

今思いつく快感情は以上だが、他にもいろいろあるかもしれない。
これらの快感の中で物語として私が特別視しているのは一番最初の「面白さ」だ。
なぜそれを特別視するのか、といえばそれは物語でしか味わえない感情だからだろう。

2017/06/11 08:47

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滝口流です。滝口、たきぐち等という名前で活動している事もあります。
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