No.1
「見上げた冬空が、哀しいと思えるほど青く澄んでいた日のこと。眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと。」
narcissu1.2:ナルキッソス1.2
しゃろむの中で原典です、と言いたい作品。
物語にありふれた魔法のような奇跡は無く、終わりを告げられた人が、悲しい選択肢から何を選び、何を残したか。
物語全体のストーリー性もそうですが、作者の方が、何を願っていたか、読者に何を伝えたかったか、分かった時に涙が溢れました。
Sを無くすと言うこと。
恥ずかしながら、この作品で初めてホスピスと言う言葉を知り、初めてホスピスと言う世界を知りました。
そんな悲しくて優しい場所があるのかと。
死生観と言ってしまったら失礼かも知れませんが、生きること、生きれないことの思いの違いを頭で分かっている以上に気付かされました。
以下は宣伝ですが、フリーソフトであるため、無料ダウンロードして読めるので、偶然この書き込みを見られて興味が湧かれた方はぜひ読んでみてくださいませ。