日々ログ

十月は最後の一日まで全うできそう。ここのところ「この月の残りはなかったことにする」の連発だったので最終日まで十月をやれる生活にホッとしています。概念の問題である。


今月は改稿をひとつ終え、仕事の打ち合わせと個人的な企画ものも打ち合わせなどもぼちぼちとはじまり、新作を書きだしているし、どうなるかわからないチャレンジ枠な企画の提案などもさせていただいているしで、普通に働いている気がします。

合間に耳鼻科やら内科やらの病院にいって薬もらってきてるし歯医者さんの定期検診も終えたし美容室で髪を切ったしエステでマッサージしてもらってるし広島に旅行にもいったし充実していたんじゃないだろうか。

明日は皮膚科にもいかなくてはならない。病院多いな……。仕方ない。


相応にがんばっているので少し疲労を感じ「女の子がそのへんで摘んできた野草が硝子瓶に愛らしく活けられている」みたいなのが見たくなったので、そのコンセプトで玄関にお花を飾りました。レトロな硝子瓶の一輪挿し、買ってよかった。

ただ「絶対に咲かないリンドウ」ってどうなんだろうね。わざわざ「咲かないように」品種改良したのは、つぼみの形とか、緑のままの色合いとかが、お花を活けるのに必要だっていうことなんでしょうけど……ものすごい歪なものを感じます。まあ、買ってきちゃったんだけどさ。

花開かずに朽ちてしまうように改良された花。一代で終わってしまい自力では増えることのないリンドウ。脳内での架空の少女が道ばたで摘み取っておうちで飾った花。

リンドウは、絶対に咲かないまま、うちの玄関先で、枯れていくのだ。

その花を摘み取った少女も、大人の女性に育つことなく、花開くことなく、私の脳内で幼いまま朽ちて終わる。

2017/10/30 18:21

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プロフィール

佐々木禎子(ささき ていこ)
作家。
札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。
1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

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