怖い話をしよう

その11

やはり怖くはない話です。
うちの初代兄弟猫がまだ元気に生きていた頃の話。
なぜか盆の時期の仏間にいると猫は尻尾をぼわっと膨らませていた。
他の時期は同じ部屋でも普通です。
蝋燭とか雪洞とかあっても普通です。ただ盆の時期だけタヌキみたいにぼわぼわと尻尾を膨らませて仏間を歩くので「いるのかなあ。でも親族だから別にいても怖くないなあ。むしろおじいちゃんには会いたいなあ」と猫の視線を追いかけてなにも見えないけど「いるなら、ゆっくりしてって」と声をかけました。
写真撮っておけばよかったな……。

2017/07/03 11:51

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プロフィール

佐々木禎子(ささき ていこ)
作家。
札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。
1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

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