乳がん

放射線照射前に、まずすること。

照射位置を決めるために、
機械にのっていろいろと計測する。
照射位置を毎回同じに固定するために患者の身体にマーキングする。

直に身体に線とか丸とかを「取れづらい」特別なインクで描かれます。

これがとても重要らしくて、かなり時間かかると思ってください。
短くて一時間くらいみておいたほうが……。

まず黒マジック。
そのあとで赤い染料。

あとで検索してみたけれどマーキング、みんな色は同じみたいですね。
赤の染料は固定なんですね。特殊なインクらしいから。

ただ病院ごと、もしくはその患者の照射位置ごとに違いがあるのかな……私の身体に描かれたのはかなり呪術的文様のように私には見えました。

「アートが私の身体に出現した」

みたいな感じでした。

鎖骨までアートなんですよ……。鎖骨まわりのところに余裕でラインついてるんですよね。謎の。

放射線でマーキングするって一般的知識ですかね。
私はそういう情報をもってなくて、自分が体験してはじめて知って、驚きました。
「抗がん剤は副作用でハゲルことがある」は広く浸透してますが「放射線はまず身体に直書きでマーキングする」も浸透してもいい気がします。
そのラインを放射線照射が終わるまでは絶対に消してはならないという知識と共に。

鎖骨まで赤いラインが描かれてると……服がね、困る。
私、襟のつまった服をほぼ持ってなかったのでそのシーズンのあいだだけの服をあわてて買いに行きました……。
あとスカーフみたいな軽めの巻きものも持ってなかったので買いにいきました。

2017/07/15 09:38

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プロフィール

佐々木禎子(ささき ていこ)
作家。
札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。
1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

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