日々ログ

  • ツイート
  • ツイート
  • シェア
  • LINEで送る
とても個人的な話です。


私は今年、ずーっとずーっとずーっと信頼していて大好きだった自分より年下の友人を乳がんで亡くしてしまいました。

どうしてこんなに好きになったかはわからないが、ものすごく初期の段階で「私はどこかに戦争にいくとしたら、この人と同じ軍隊に入りたい」って思った、そういう人であった。当人にも伝えたけれど。

いざというときに私を「全体のために」切り捨てることも、彼女はできるだろうと感じることのできる女性だったので。これ、女性に対して発動するの珍しい感覚で。私にとっては。

私もまた、他の人にはできないとしても彼女に関しては「いざとなって切り捨てることが最善なら私の足りない頭でもそう思うなら彼女を切り捨てるかもしれないが、彼女、その理を理解し把握してくれる人だから」と感じた。


こういう気持ちになれる女性は、いままでに彼女しかいなくて、たぶこのあとも出てこないのではないでしょうか。本当に、たぶん。


私たちは戦になど出ませんが。


よくわかりませんね。

とにかく彼女はとてもシャープで、そして情があり、いつでも私に有益なアドバイスをくれた。彼女とゲームをしたときに「あ、そうそう。この子はとっさにパーフェクトに嘘をつける人で、私はそこが大好きだったんだな」と思いだしたりした。

でもとてもセンシティブな人だった。

そう、とてもセンシティブな人だったなあ。


私は、生きていくうえで、彼女にはいろろいなアドバイスをもらいました。

うっかり者の私は、彼女のことを「外部理性装置」として、なにかわからないことや判断できないときには「こーであーでどーでとー思う」と話して、いろいろなアドバイスをもらって生きてきていた。


もういない。


そのことをとても悲しく思い、泣きますが、でも私よりもっと密な関係性の皆さんにとってはもっともっとつらい話で。


優しい人でした。

冷たい人でもありました。

その両方が好きでした。


私はいままで自分の理性とか知性についてはかなりの部分を彼女に頼って過ごしてきたので「ひとりて考えないとならんのか」と思うと大変だ。


大変だけど、そんなんことどうでもよく。


あなたに、ここに、いて欲しい。


あなたが私に贈ってくれたあれこれのものを見ながら、ときどきとても胸が痛い。

慣れないよ。


どこにいるのかもうわからないけれど、あなたが、いちばんいい居心地のいいところにいますように。苦しくもなく悲しくもなく愛おしい優しい場所にいますように。

みんなあなたのことが好きだったっぽいよ。すげーな、おまえはさ。

こーなってくると、あなたの、すごくないことをも知っていることが私の自慢だ。


あなたを失った人たちのもとにも平穏が訪れますように。


あなたが私にくれたものを作動させたり、身につけたりするたびに、私は涙ぐむ最近です。

ああ……個人的な日記です。でもいいでしょ。個人的であったとしても。これを書いている私は個人なのですから。ウェット失礼いたしましまた。




2017/12/20 23:10

プロフィール

佐々木禎子(ささき ていこ)
作家。
札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。
1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

  • ツイート
  • ツイート
  • シェア
  • LINEで送る

更新中のテーマ

完成テーマ

完成テーマはありません

トークメーカー

アーカイブ

ページトップへ