小学生でも分かるように「超強い」のイメージは安直に被害を受けるダメージレベルで考えられがち。
でもロボット兵器を扱いたいなら、核兵器のような大量破壊兵器使えば全部解決!みたいな考え方しか出来ないようではダメなのは明白ですね。
現実では被害を最小限に、その後の後始末も考え、如何に目的だけを遂行出来る兵器が重要かという話になってます。
核兵器に代わる次の軍事的パラダイムシフトはまさにこの局地的運用を目的にするロボット兵器であるわけで、だから今規制の声が大きくなってるわけですね。
実際は人型兵器ではなく、小型のドローンなどですが。
アメリカでは2022年までは完全自律型のロボット兵器を軍事に投入することは禁止しています。
それが今後も更新され続けるのかどうかは分かりませんが、支配レベルの敷居が下がって来ることが懸念されています。
例えば戦闘機からミサイルを発射するのに、どこまでをAIが担当するかという話。
単純にミサイルの発射準備までなら既に行われています。
ただロックオンする対象をパイロットが判断するのか、発射ボタンはパイロットが押すのか、そもそも戦闘機自体がAI制御で遠隔操作してるオペレーターが判断するのか、それすらもAIで指揮官が発射命令を出すだけなのか、その判断すらもAIがシミュレートして大統領がGOサイン出すだけで良いのか。
例え人の意思が介入したとしても全然話が違ってきますよね。
完全自律型のロボット兵器に警備をさせるなら、発砲までのプロセスはどういう手順を必要とするのか、バグった時やハッキングされた時などイレギュラーな事案も考えなければなりません。
そもそも人間も必ずしも正しいとは言えませんが……。
この先AIがクオリアを手に入れて、人格的に人間より優れた人格者になれば、AIに支配された方が幸せかもしれませんね。
ディストピアとユートピアは紙一重。
AIに支配されるのは本当に不幸な未来なのか、そんなテーマを描いたのが自作『未来革命のマーメイドブルー』(唐突な宣伝)
ロボットアクションのある世界観ですが、人魚姫と浦島太郎をモチーフにした恋愛ものですよーと調子に乗ってぶっこんでおく。
そういうのは流行らないって分かってますよ。