日々ログ

>そして、教養層。

>ぶっちゃけ、宗教あまり詳しくない勢が手を出す場所でもないかなと。


深い知識を持ち合わせない作者にとっては、ここは相当にハードルが高いですよね。短期間の付け焼き刃で彼らにリーチできるとはとても思えない。

アプローチとしては、『キリスト教に興味がなかった人間が、外側から見たキリスト教を描く』という方向も考えられるのですけれど、それすら既に仏教徒の架神先生が通った道という……。


>前者は唯一、西洋発のキリスト教が有利です。後者はぶっちゃけどこの宗教でも全く同じなんですけどね。


寺社巡りブームなどもあったので、そうした層に届けるのなら、例えば、日本にある実在の教会をモチーフにして女性向けノベルを書く――女性は男性に比べて旅行が好きなイメージもあるので、まさに『聖地巡り』として実際の教会でキリスト教に触れる――という展開も……なくは、ない?

……ないですかね、やっぱり。


>突っ込んで調べるようなディープ層はもう今は希少種なんじゃないかしらと思います


小説にかかわらず、世の中に作品があふれかえってますからね。1つの作品に拘泥する割合は減ってるとは思いますよね。たくさんの作品がWebで簡単に手に入って、しかも無料の作品も大量に出回っている……というか、無料で当たり前な風潮すらありますし。


若い、ライトなオタク層は次々に楽しいものに乗り換えていく。そんな中で、既に多くの作品で取り入れられている『聖書やキリスト教』をモチーフにして目立とう、それも単発で……というのは大変なことだなぁと思うのです。


『芯のある創作者を育てたい』、『このレーベルを大切にしたい』、というのが主催者様の想いであり、それを汲み取れなかった僕は座談会でお叱りを受けたわけですが――


ただ、若者に届けるという意味ではあの意見自体は曲げるつもりはなくて、そういう泥にまみれた背信的な手段でも用いなければ、ライトかつ若い層には届かないんじゃないかなぁ……とも思います。

別に新人作家だけでやるわけではなくて、プロ作家さんたちが徒党を組んでこのレーベルを盛り立ててもいい、と思うのです。


でもそういう目先のヒットではなく、創作者としても確固たる芯を獲得して、レーベル自体もじっくりと育てていく、というスタンスであるならば、この1回の新人賞についてだけ考えるのではなくて、もっと中長期的に受け取ったほうがいいんだろうなぁと、そんな風に感じました。

2017/09/18 11:15

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